2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 四角いスイカをみた。 | トップページ | 熱闘 甲子園 »

2006年8月15日 (火)

【映画の話】 異人たちとの夏

お盆ですね。

お盆にはあっちの世界の人がこちらの世界に

帰ってくるということが言われています。

『異人たちとの夏』もそんな不思議な時間を描いた映画でした。

幼い頃、自動車事故で両親を亡くした男(風間杜夫)

が自分より若い父(片岡鶴太郎)と母(秋吉久美子)と出会い

夢のような数日間を過ごすのです。

この映画には懐かしくて、

思わずスクリーンに入り込みたくなるような映像が満載です。

ノスタルジックな浅草の町並み、夏の夜の線香花火、

手作りのアイスクリーム、父とのキャッチボール。

風間杜夫さんがランニングシャツになって

子どもに返って楽しそうに笑っている姿が心に残ります。

寿司職人のお父さん役に鶴太郎さんが決まった時は

太っていて脂分の多い印象の鶴太郎さんだったんで

「鶴太郎の握った寿司なんて脂ぽっくて食えるか」って

映画会社の偉い人に反対されたらしいんです。

そんな雑音なんか吹き飛ばしてくれた素晴らしい役作りでした。

せっかく両親と会えたのだけど、

主人公は体がみるみる消耗していってしまいます。

あちらの世界の人と一緒にすごしていると

そういう風になってしまうというお決まりがあるのです。

泣く泣くそのことを告げ、両親とのお別れをいいにくる主人公

最後に自分にご馳走させて欲しいと連れていくのが

すき焼き屋です。

いくらかお昼の暑さがやわらいでいる気持ちのいい

夏の夕暮れの時間帯。そよ風が風鈴をチリンとならし

ひぐらしの鳴き声がカナカナ遠くに聞こえる店の中。

夕焼けのオレンジ色が綺麗な花を型取った

ステンドグラスを通して射してきて主人公の丁度向かいに

並んで座っているお父さん、お母さんを照らしている。

別れが迫る三人の交わす言葉はとても切なく温かい。

今までの人生を振り返って良い亭主にも良い父親にも

なれなかったと嘆き自分を責める息子。

そんな彼に対し両親はこんな言葉をかけます。                                      

「あんたを誇りに思っているよ」                                       

「自分が自分を大事にしないで、

誰が自分を守るっていうんだ?」

だんだんと夕日が沈んでいくにつれ、

オレンジ色が闇の色へと移り変わり

すき焼き鍋から立ち昇っていく湯気に同化して溶けていくように

父と母の姿も消えていく。

その両親に向かって 

「ありがとう。どうもありがとう。ありがとうございました。」

床に手をついて頭を下げてお礼を言う。

そしてうっすらと笑みを浮かべ父と母は消えていきます。

この映画を始めてみたときは10代でした。

そのときは 風間杜夫 目線で見ていました。

あれから18年が経ち 見返してみると

鶴太郎目線になっています。

自分も急にこの世からいなくなったらどうだろう。

取り残されたものが落ち込んでいたら特に

会いたくて たまらないでしょう。

きっと。

感情移入する登場人物が変わるとまた新しい気づきが

ありますね。

見終わったあと、懐かしさと優しさが包んでくれます。

お勧めの一本です。

Imgp1215

« 四角いスイカをみた。 | トップページ | 熱闘 甲子園 »

コメント

はじめまして~。
「異人たちとの夏」大好きです。
父親役の鶴太郎も、いい味を出してましたが、母親役の
秋吉久美子も、よかったですねぇ。
すき焼き鍋の湯気と同化して、両親が消えていくシーン
ボロボロ泣いちゃいました。
もりまささんの文章読んだら、この映画観たくなってしまいました。
明日、ツタヤに行こうかな?・・いきなりのコメントごめんなさい

突然申し訳ありません。
ブログ専門検索&コミュニティサイト「ぶろぐひろば」です。
http://bloghiroba.com/blog/
貴サイト様を拝見し、是非当サイトに参加いただきたいと思いコメントさせていただきました。
出来て間もないサイトですが是非ご参加をご検討くださいませ

はじめまして やぎさん。
コメントありがとうございます。
そうそう
秋吉久美子さんも素晴らしかったですね。

鶴太郎さんとの息の合った夫婦っぷり
が最高です。あと風間杜夫さん扮する
息子への愛情もいいです。
『ほらほら こぼしてー』(食べ物をこぼす様をみて)
っていう言葉に愛を感じました。

夜 アパートの階段で一人線香花火をしている
姿。 綺麗で切なくて見とれちゃいますね。

やぎさんのブログも拝見しました。
興味深い記事がいっぱいあってアクセスしてくれて
嬉しかったです。自分もこれからも
覗かせていただきますので
よろしくお願いします

はじめまして。
お誘いありがとうございます。

そろそろ記事も100件になってきたので
更に色々チャレンジしてみたいなと思って
いたところです。

いろいろなブロガーの方がいるのですね。
ぜひ参加したいと思います。
今週末までには登録を済ませたいと思いますので
よろしくお願いします

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/24110/3071826

この記事へのトラックバック一覧です: 【映画の話】 異人たちとの夏:

» 映画好きの徒然なるままに [映画好きの映画好きによる映画好きのための...]
今まで見た映画やレンタルのちょっと辛口?な、勝手な感想を聞いてやってください。価値観や環境が違っていても、映画を通じて多くの人と共感しあえたらと思います。感想も書き込んでいってね。 [続きを読む]

« 四角いスイカをみた。 | トップページ | 熱闘 甲子園 »

フォト

’08 七夕祭り

  • 2008_1
    08年7月13日更新

卒園式

  • 年少時の先生とツーショット
    2008年3月18日 マサキ卒園です。

息子の小部屋

  • 甘えてます。
    こどもの写真を撮るのは楽しいですね。

お宝(サイン他)

  • 辰吉丈′一郎のサイン
    ここでは 私が大切にしているお宝を紹介します。