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2006年11月19日 (日)

父親たちの星条旗【映画の話】

すり鉢状の小高い山の上に まさにアメリカの星条旗が立てられんとする
一枚の写真があります。

Photo_47

まるで勝利を象徴するそれは
国が戦争の資金を国民から徴収する(国債を買わせる)
ための最高のプロパガンダ(宣伝)になりうるものだった。

その写真に写された兵士達は戦場から呼び戻され
英雄として国の宣伝として利用される。キンキラな電車に乗らされ
町から町へ移動する。
どこでも 言わされることは茶番のように決まっている。

『この戦争で戦った仲間のためにも必ず勝利しましょう。
皆さん国債を買ってください。力を下さい』 

夜の野球場では大勢の群集の前でハリコの硫黄島
の山頂にのぼりアメリカ国旗をかかげるイベントまで用意される。

彼らにとってそれは拷問だ。

目に浮かぶのは硫黄島での地獄絵図。

山腹や岩陰に潜む日本兵の砲弾・銃撃の嵐の中
突撃し次から次へと仲間が倒れていく。
今までそばにいたものが一瞬にして絶命する恐怖。
そこでは愛国心とかいったものはない。
ただ殺らなければ殺られるという気持ちに駆り立てられ
やみくもに突撃する。

負傷者が出るたび衛生兵がそのたび呼ばれるがどくどくと
流れ出る血や飛び散った肉片を元に戻すすべなどなく
無力さに天を仰ぐ。

次から次へと仲間達を失っていく。

英雄にされることなど嬉しいわけない。
それでも笑顔で手を振ることを要求される。

花火がひゅうひゅう打ち上げられイベントを盛り上げる。
それはまるであの硫黄島での砲弾の雨あられを思い起こさせる。
あの夜が脳裏にフラッシュバックし仲間達の肉片が飛び散る
忌まわしい出来事が蘇り 気が狂いそうになる。

戦争体験の忌まわしさ、その傷跡は肉体的にも精神的にも人々に
ずっと残され続けるのですね。
その後の人生でも彼らは仲間の叫び声に苦しめ続けられ
悩まされる日々を送る。

これほどまでにむなしいものだったんだ。戦争というものは。
今まで観た戦争映画のどれより そう強く迫ってくるものがありました。

つかの間の休息の中 硫黄島の海で仲間達と裸になって海に入り
子供の頃のようにはしゃぐ兵士達。

生きていることを満喫する様子を映し出すその姿。
できればそのまま時間を止めてあげたい。
悲惨な極まる戦場の中とても美しく印象的なラストシーンが
深い余韻を残します。

追伸:
硫黄島での戦闘をもう一方の日本の側からも
描かれるというのは素晴らしいです。
倫理的で人間への深い洞察を持っている
イーストウッド監督らしいですね。

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