2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« マサキの夏休み【NHKスタジオパーク】 | トップページ | 欽ちゃん完走 »

2007年8月15日 (水)

『夕凪の街 桜の国』

僕が小学校低学年だった
ある年の8月6日の朝8時15分。
大きなサイレンが鳴り響きました。
母親から黙祷するように言われた僕は
なぜ?と聞き返しました。

30数年前のこの時間。
広島に原子爆弾が落とされ多くの人の
命が奪われた。だからその人たちの
冥福を祈るんだよ、そう言われました。

しかし僕は
ふざけながらとんでもないひどいことを言って
母や父を悲しませ驚かせました。

ここには書きませんが自分の放った言葉は今でも
許せない一言としてずっと自分の中に記憶しています。

母や父はそのようなことを平気でいうような人間に
育ってほしくないと きっと強く思ったはずです。
いつものふざけに対する怒りとは全く違う
次元の怒りと危機感がそこにありました。

母の友人で幼いころ戦争で父親を海軍に取られそのまま
帰らぬ人となった苦しみ寂しさを抱えている人がいました。
その人には、いつもやさしくされていたですが、
その話を聞いて 涙を流しそうになって
なんでそんなことをいうの!と言われました。
あのつらそうな
顔を忘れられません。

その後 父が『東京大空襲』という絵本を買ってきました。
戦争によって愛する人を失った人の悔しさ、
まだまだ生きたいのに生きれなかった人たち無念さが
刻銘に描かれていた絵本でした。

あれが 自分にとって戦争で何があったか知らなくてはいけない。
どんな痛みをあのころを生きた人たちが受けていたのか
知らないといけない気づきを持った、出発点だった。
そう記憶しています。
ちゃんと正しく教育してくれた両親に 感謝です。

そして あれから30年が経ちました。
『夕凪の街 桜の国』を観ました。そして原作の漫画を読みました。
多くの人に 見てもらいたいです。とにかく凄いから。
そうとしかいいようがありません。

※ここから先の話はネタばれがあるので気になる人は
原作もしくは映画を見た後にした方がいいと思います。

Photo_4

戦後10年経った広島川沿いの夕凪のする街。
母と二人で住む凛とした美しい若い皆実という女性がいます。
彼女は夏なのに長袖のシャツを着ています。

それは腕に原爆のやけどをうけているから。。
半そでのシャツを着ることができないのです。

職場に打越とういうほのかに彼女が恋心を抱いている人がいます。
彼も自分のことが好きなことにだんだんとわかってきます。

でも彼と一歩近づく度、幸せな予感がくるたびに
なくなった街の人の声、救えなかった妹の
叫びが聞こえ彼女を苦しめます。

『お前の住む世界はそっちではない』
『お姉ちゃん、熱いよ助けて・・。』と。

(映画では出てきませんが 橋のたもとでキスを
されたときに皆実の目に映る一こまが衝撃的でした。
戦争で 街は復興してきているように見えるけれど
人の心の奥に刻まれた光景や言葉はずっと消えない。
あの一枚の、一こまの絵がすべて語っていました。)

幸せな時間を拒否し、走って逃げ出しながら、
あの日の出来事が頭の中にフラッシュバックする。
足元の夏草が あの日自分に助けを求め、懸命に引っ張ろうとしながら
見捨ててきた人たちの手に見えて絡んでくるような感覚襲われる。

彼女のことを真剣に心配する打越にだけ
後日 被爆した自分のこと、
原爆で死んだ家族のことを打ち明けます。、
そして聞きます。

『自分は生きていてよかった人間なの?』

『生きていてくれてありがとう』

抱きしめられ
そっと優しくいう打越の言葉に少し救われた皆実です。しかし・・・。

やがて放射線による白血病に冒され
目もしだいに見えなくなっていきます。
真っ白になっていく世界の中で
残していく言葉が痛いです。

10年経ったけど  原爆を落としたひとはわたしを見て
「やった!またひとり殺せた」とちゃんとおもうてくれとる?

そして 彼女は夕凪の街の風になります。

このような悲劇は二度と繰り返してはいけない。
平和記念公園の石碑に誓われた言葉を風化しないように。

そのようなメッセージや自分のルーツをつかんでいくのが
今の広島に生きる『桜の国』の七波です。
彼女は皆実の弟の息子、つまり姪です。

最近、こそこそとどこかえ出かけていく
父親の行動をボケではないか?と心配し
後をつけます。父のいく広島の街を
彼女の友人の東子と徘徊し
見えてきたもの、わかってくること事実があります。

自分の知らなかった叔母のこと。
母と父のこと。祖母の悲しみも。

映画や本を見ながら 自分に置き換えて
過去と現代をつなぐ今まで見えてなかった
あるいは見ようとしなかった太い絆の存在をふと
感じました。
教えてもらうのではなく 調べていくという気持ちで
これから生きていかなくてはならない。
そういう声が聞こえました。

大事にしたいことに気づかせてくれた この本、映画にに感謝します。
ありがとうございます。

« マサキの夏休み【NHKスタジオパーク】 | トップページ | 欽ちゃん完走 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/24110/7550566

この記事へのトラックバック一覧です: 『夕凪の街 桜の国』:

« マサキの夏休み【NHKスタジオパーク】 | トップページ | 欽ちゃん完走 »

フォト

’08 七夕祭り

  • 2008_1
    08年7月13日更新

卒園式

  • 年少時の先生とツーショット
    2008年3月18日 マサキ卒園です。

息子の小部屋

  • 甘えてます。
    こどもの写真を撮るのは楽しいですね。

お宝(サイン他)

  • 辰吉丈′一郎のサイン
    ここでは 私が大切にしているお宝を紹介します。